書いて生きていくプロ文章論/上阪徹
ミシマ社
この本は、ものくろさんのブログ開設講座に参加した際に、ものろさんからいただいた本です。
包まれて中身が見えない本たちの中から、私のところに運ばれてきたのです。ご縁です。
著者の視点
文章論とあって、「書き方」のように理解していました。レゾナンスリーディングで読んでみて、「これはあり方が書かれている」と気づきました。
表紙の裏にも書いてありました!
これは、私自身がどのようにして文章を書いてきたか、その心得そのものです。
そうなんです。テクニックではありません。心得なんです。
プロのあり方とは その1
第2章・伝わる文章はここが違う
* 「世間相場」を知っていますか?
どういう内容が読み手にとって興味を持ってもらえるかをイメージするとき、そこには「相場観」というものが必要になるのです。
フリーペーパー「R25」で経済に関する記事を書くことになった経緯が書かれていました。
経済の専門家ではない著者が選ばれた理由は、20代の読者に対する相場観があったからだそうです。確かに、経済の専門家は20代に対する相場観が弱そうです。
あまりにやさしく書きすぎてしまうと、読み手はバカにされているのか、と思ってしまうのです。逆に、難解な用語がひとつでも多くなれば読者は読み進めてくれない。
微妙なさじ加減、これぞプロですね。30代の読者ならどうか、40代なら、と常に「相場観」を意識しているとのことでした。
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プロのあり方とは その2
第5章・往路の取材はこう行う
* 緊張していませんか?
* 挨拶をしっかりしていますか?
* 目的、意図は明確に説明していますか?(以下省略)
どれも当たり前のことばかりです。
プロになりたい
プロ論は、さまざまに活用できます。「これだったら誰にも負けない」そう言い切れるものを持ちたいと思いました。
そのためには、打席に立つ。失敗しても、成功が小さくても継続してPDCAを回すこと。
ブログをまとめながら、バットを振る野球選手を思い浮かべました。もちろん、バットを振っているのは私です。