社内プレゼンの資料作成術/前田鎌利
ダイヤモンド社
著者の前田鎌利さんは、ソフトバンクで多くのプレゼン資料を手がけた方です。孫社長のプレゼン資料作りも多数担当していました。現在は、プレゼンテーションスクールを全国に展開しています。
では、さっそく紹介します。
プレゼン資料は「シンプル&ロジカル」出なければならない
「シンプル&ロジカル」のポイントは4つです。
* シンプルであること
* 社内プレゼンは3分で終わらせる。
* スライドは後から9枚でまとめる。
* 1プレゼン=1テーマ
社内プレゼン資料の全体像
資料の全体像も、ポイントは4つです。
1.表紙
2.ブリッチスライド
3.本編スライド
①現状報告(課題とその原因)
②提案(解決策とその効果)
4.アペンディックス(別添資料)
ここまでロジックが提示されていると迷いませんね。
社内プレゼンで絶対に抑えるべき3つのポイント
* 本当に利益を生み出すのか?と言う財務的視点
* 現場でうまく回るのか?という実現可能性
* 経営理念に合致した提案であるか?
説得したい相手は誰か、その相手が求めるものは何か。相手ファーストの視点が大事ですね。
いざ、プレゼン資料を作ろうぞ!の前に
準備は万端。
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さぁ、プレゼン資料を作りましょう!といきなりプレゼンソフトを立ち上げてはいけないと著者は言っています。
まずは、紙とペンを用意して頭の中を整理することを勧めています。まずは(1人ブレスト)でスライドイメージを磨きます。
ここまでが第1章です。プレゼン資料作成の心得だけでも納得の連続です。
いざ、プレゼン資料を作ろうぞ!
プレゼン資料を「読ませて」はならないのです。
読ませない=見せるプレゼンです。
そのためのポイントはたった1つ。キーメッセージは13文字以内で簡素に書くこと。最重要ポイント以外すべてカットします。
第2章でプレゼン資料の作り方の全体像。第3章〜第5章でテクニックが紹介されています。
プレゼン初心者の私が感じたこと
プレゼン資料は高度なテクニックが必要と思っていましたが、この本に書かれていることは、至ってシンプルなことばかりです。
第3章以降のテクニックも、いたってシンプルです。
テクニックというよりも「相手に最短で納得されるには」という、相手ファーストの視点を持つことが大事で、それがすべてと感じました。
相手ファーストの思いやりさえ持てれば、「一発OK」を得られるプレゼン資料が作れそうです。
社内プレゼンは「資料」で9割決まると書かれていましたが、心得も含め事前準備が9割なのですね。勉強になりました!