血液検査項目で何がわかる?
今回は、AST(GOT)とALT(GTP)※以下AST・ALTの検査目的や基準値について紹介します。
年に1度は健康診断を受けている方は多いと思います。
検診結果の1つに血液検査の結果がありますね。
- 毎年もらうけれど何が書いてあるのかわからない
- 誰も説明してくれないからわからない
- 特に気にしたことがない
上記のように思っている方は多いと思います。過去私もそうでした。
これが本当にもったいない。
血液検査データは、体の中で起こっていることを唯一知らせてくれるツールです。
何が書いてあるのか、健康状態はどうなのか知る手がかりになります。
知らないと損しますよー
では、さっそく紹介します。
血液検査の目的
血液を検査することで、自分では気づかない、詳しい体の状態を知ることができます。
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血液検査をする主な目的は、病気の原因を調べる、診断の確認をする、病気の進行度合を調べる、治療効果を確認する、などがあります。
また健康な時でも健康診断を受けることで、病気の早期発見、早期治療につながることはもちろんですが、生活習慣を見直す良い機会となります。
健康診断で血液検査をする主な目的は、「病気の早期発見、早期治療」です。
分子栄養学では、ドクターさんは消防士、高値(炎症があり病気と認められる可能性が高い状態)は火事に例えられます。
血液検査は、体の中で火事が起こっていないかを確認するためのものです。
火事になっていた場合は、消防士さん(ドクター)に火を消して(診察と治療)もらいます。
火事でない場合は、特に指摘がないのが血液検査です。
ほとんどの場合、大きな病気は発症していないので何のフィードバックもないのが血液検査です。
AST・ALTとは何かと検査の目的について
AST・ALTとは何かと、検査の目的について紹介します。
AST・ALTとは
肝細胞で作られる酵素で、アミノ酸を作るトランスアミラーゼと呼ばれています。
- AST 肝臓以外、心臓や筋肉などにも存在する酵素
- ALT 肝臓に多い酵素
「ASTはSだから心臓、ALTはLだからレバー」と覚えると良いです。
AST・ALT 検査の目的
- 目的 幹細胞の破壊の有無を推定する
- 基準値 AST:13〜30U/L ALT:7〜23U/L
- ASTが高値の場合 肝炎、肝硬変、心筋梗塞、肝脂肪、甲状腺疾患、胆汁性肝硬変症、筋肉の病気など(筋肉が多い場合にも高値になる)
- ALTが高値の場合 肝炎、肝硬変、肝脂肪、胆嚢炎、端正発作、アルコール性肝障害など
- ASTとALTがともに高値の場合 、急性肝炎、劇症肝炎の初期などが疑われる ASTとALTがともに高値を示した場合は細胞の懐死(絵師)との相関があるため、値が高くなるほど疾患は重症になる
ASTとALT 分子栄養学的読み方
ASTとALTの分子栄養学的読み方を紹介します。
- 基準値 ASTとALTともに20
- ASTとALTともに30以上は脂肪肝
- AST<ALT 肝脂肪、肝臓の炎症
- AST>ALT 2以上の差がある場合、ビタミンB6不足(ビタミンB群全般が不足)
ASTとALTの活性にはビタミンB6が必要です。値が低い場合は、ビタミンB6不足が考えられます。
まとめ
血液検査項目のASTとALTについて紹介しました。
検査結果で指摘のない方も、ぜひ一度ご自身の数値を確認してみてください。
基準値であることで安心が得られますよ。
【参考資料】
その他気になる項目はこちらにまとめました
【まとめ】血液検査でわかること 白血球・赤血球・ヘモグロビン・コレステロール…働きや基準値など
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