血液検査項目で何がわかる?
今回は、コレステロールの検査目的や基準値について紹介します。
年に1度は健康診断を受けている方は多いと思います。
検診結果の1つに血液検査の結果がありますね。
- 毎年もらうけれど何が書いてあるのかわからない
- 誰も説明してくれないからわからない
- 特に気にしたことがない
上記のように思っている方は多いと思います。過去私もそうでした。
これが本当にもったいない。
血液検査データは、体の中で起こっていることを唯一知らせてくれるツールです。
何が書いてあるのか、健康状態はどうなのか知る手がかりになります。
知らないと損しますよー
では、さっそく紹介します。
血液検査の目的
血液を検査することで、自分では気づかない、詳しい体の状態を知ることができます。血液検査をする主な目的は、病気の原因を調べる、診断の確認をする、病気の進行度合を調べる、治療効果を確認する、などがあります。また健康な時でも健康診断を受けることで、病気の早期発見、早期治療につながることはもちろんですが、生活習慣を見直す良い機会となります。
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健康診断で血液検査をする主な目的は、「病気の早期発見、早期治療」です。
分子栄養学では、ドクターさんは消防士、高値(炎症があり病気と認められる可能性が高い状態)は火事に例えられます。
血液検査は、体の中で火事が起こっていないかを確認するためのものです。
火事になっていた場合は、消防士さん(ドクター)に火を消して(診察と治療)もらいますが、火事でない場合は、特に指摘がないのが血液検査です。
ほとんどの場合、大きな病気は発症していないので何のフィードバックもないのが血液検査です。
コレステロールとは何かと検査の目的について
コレステロールとは何かと、検査の目的について紹介します。
コレステロールとは
コレステロールとは、ステロイドに分類され、その中でもステロールと呼ばれるサブグループに属する有機化合物の一種である。(中略)コレステロール分子自体は、動物細胞にとっては生体膜の構成物質であったり、さまざまな生命現象に関わる重要な化合物である。よって生体において広く分布しており、主要な生体分子といえる。
コレステロールと聞くと、太り過ぎや脂肪などの言葉がイメージされませんか?
実際には、そうばかりではありません。
コレステロールは、細胞膜や胆汁酸、ビタミンDを作る材料になります。
高すぎるコレステロール値は改善が必要ですが、低すぎる場合も栄養に偏りがあるし、必要なものが作られにくいと考えられます。
体内では一定のコレステロールが必要なのです。
ステロイドについては、以下をお読みください。
ステロイドは、ほとんどの生物の生体内にて生合成され、中性脂質やタンパク質、糖類とともに細胞膜の重要な構成成分となっているほか、胆汁に含まれる胆汁酸や生体維持に重要なホルモン類(副腎皮質ホルモンや昆虫の変態ホルモンなど)として、幅広く利用されている。
Wikipedia ステロイド
コレステロール値 検査の目的
LDLコレスレロール
低比重リポタンパクに包まれたコレステロールで、肝臓から全身へコレステロールを運ぶ。悪玉コレステロールと呼ばれていた。
検査の目的
- 目的 動脈硬化性疾患の危険因子を調べる。
- 基準値 70〜139mg/dL
- 高値の場合 狭心症、心筋梗塞、糖尿病、甲状腺機能低下症など
- 低値の場合 肥満、甲状腺機能亢進症、肝硬変、慢性腎不全など
HDLコレステロール
高比重リポタンパクに包まれたコレステロールで、末梢組織や細胞から余分なコレステロールを回収して肝臓まで運搬する役割を果たす。善玉コレステロールと呼ばれていた。
検査の目的
- 目的 動脈硬化性疾患の危険因子を調べる。
- 基準値 男性:40〜80mg/dL 女性:40〜90mg/dL
- 高値の場合 薬剤の影響、長期多量飲酒など
- 低値の場合 脂質異常症、糖尿病、甲状腺機能亢進症、脳梗塞など
気をつけること
- 女性の方がやや高めで、加齢とともに数値も高くなる。
- LDL>HDLの場合、動脈硬化の危険性が大きくなる。
基準値は幅広いため、真ん中くらいの値が好ましいです。
血液検査データの値は、高過ぎると病気になるリスクが高いため重視されますが、少な過ぎることも健康な生活を送ることに支障が出ます。
まとめ
血液検査項目のLDLコレステロールとHDLコレステロールについて紹介しました。
検査結果で指摘のない方も、ぜひ一度ご自身の数値を確認してみてください。
基準値であることで安心が得られますよ。
【参考資料】
- 分子栄養学講座
- ウィキペディア ヘマトクリット
- 検査値の読み方ポケット辞典
その他気になる項目はこちらにまとめました
【まとめ】血液検査でわかること 白血球・赤血球・ヘモグロビン・コレステロール…働きや基準値など
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