東京慈恵会医科大学附属病院の栄養士である濱裕宣先生と赤石定典先生が書かれた「あなたが太っているのは、栄養不足のせい」を読みました。
栄養不足が太る原因だということをはっきりと謳っています。栄養摂取に重点が置かれているため、栄養バランスさえ良ければ麺類もスイーツも否定していません。
気軽に読めて試せそうです。紹介します。
食べて痩せよ
終戦後の1947年は日本人の平均摂取カロリーが1856キロカロリーでした。それが2010年には1849カロリーと、戦後を下回る摂取カロリーになっています。
それなのに肥満の人の数は増えているのです。なぜか。
それは、栄養不足からなのです。
だからこの本は「食べて痩せよ」がテーマ。栄養をしっかり摂取する、やせる食事のコツを教えてくれる本です。
太らない食事の常識
①カロリー制限をしてはならない
ダイエットなのにカロリー制限をしてはならないとは驚きですが、これは「ダイエットの小さな習慣」にも書かれていました。
カロリーよりも気にしなければいけないのは栄養素だと言うこと。
栄養素がしっかり含まれているものを食べると、確かに食べ過ぎはなくなります。そして、栄養が満たされると余計なものを食べなくなります。
広告
だからカロリー計算をしなくても良くなるのですね。
②野菜ファースト
野菜ファーストで血糖値を上げにくくすることは、多くの方が実践されていると思います。
それに加え、野菜は量と種類を摂取することが推奨されています。
1日に必要な野菜の摂取量は350グラム。
淡色野菜230グラム、緑黄色野菜120グラムがその内訳です。
大根やキャベツなどの淡色野菜だけでもダメ出し、カラフルな力を食野菜だけでもダメと言うこと。バランスが大事ですね。
③「脂肪」はむしろ必要
ダイエットの時に適度されるのが脂質です。しかし、良い脂質は体に良いことが最近わかってきました。
脂質は吸収されるまでに時間がかかるから、腹持ちが良いと言う点でもメリットがあります。
ただし、動物性脂肪酸の摂りすぎには注意することです。
大麦のすすめ
食物繊維の一番バッターに紹介されているのが大麦です。
大麦の最大の特徴は、食物繊維の多さだそうです。この本では、大麦を「ダイエットの救世主」と呼んでいます。
大麦は、ごぼうや玄米よりも食物繊維が多いのですよ!知らなかった!
そして、食物繊維が多いと言うことは血糖値が上がりにくくなるから太りにくくなる。また、食物繊維は腸内細菌の餌にもなるから腸内環境にも良いです。
確かにダイエットには特に良いこと尽くしです。
東京慈恵会医科大学附属病院の昼食には、麦飯が採用されているそうです。
食物繊維といえば、根菜類やきのこやこんにゃくなどが上がってきそうなものですが、病院食にも取り入れられているとのことで大麦推しなのです。
この本の影響で、大麦への興味が湧きました。
ヤセる3大栄養素
ヤセる3大栄養素
①タンパク質
②糖質
③脂質
痩せる3大栄養素は、人間に1番必要な栄養素ですね。
ただし、注意したい食品もあります。ダイエットに1番向かないのは砂糖。糖質の中でも特に砂糖は要注意。運動していない人は中性脂肪になってしまいます。
そして、この本の凄いところは麺類も食べていいとすすめているところ。
糖の吸収を緩やかにする野菜やタンパク質を組み合わせることで、麺も食べてオッケー。麺好きな方にも無理のないダイエットができます。大事なのは食べ方ですね。
痩せる補助栄養素
痩せる補助栄養素
・ビタミンB群
・カリウム
・食物繊維
・乳酸菌
・カプサイシン
・EPA
・L-カルニチン
ビタミンB群やL-カルニチンはお肉に含まれています。
カリウムは小松菜やアボガド。乳酸菌はもちろんヨーグルトや納豆、チーズなど。
バランスの良い食事をしていると痩せることが、この補助栄養素からもわかります。
まとめ
バランスの良い食事がダイエットに良いことがこの本を通じてわかりますが、バランスの良い食事を用意するのは、正直なかなか大変です。
バランスの良い食事をしたいけれども、その時間がないんだよ。手間がかけられないんだよ。と言う気持ちになるかもしれません。
しかし、食事にかける手間を惜しむ方が中長期的にはリスクが高くなります。
ちょっとした手間を惜しんではいけないと言うことです。私もついつい手抜きになりがちなので、注意したいと思いました。
こんなに食べていないのになぜ痩せないんだろう?と思っている方は、読んでみることをおすすめします。
「あなたが太っているのは、栄養不足のせい」は、ダイエット本10本ノックの4冊目でした。中長期的視野で健康な生活を送りたい!と思っている方にもオススメの一冊です。